2014年10月29日
「フューリー」製作その1
来月の28日は映画「フューリー」がようやく公開となります。今回はそれに合わせてM4A3E8、通称イージーエイトをできるだけリアルに作ってみたいと思います。
メジャー系の作品としましては、バンドオブブラザーズ以来となる、約10年ぶりぐらいのヨーロッパ戦の巨編となります。しかも、登場する戦車のほとんどが博物館にある実車とコレクターの持ち物ばかりという、戦車好きには夢のような大変観る価値の高い映画となっております。
劇中に登場するイージーエイトの特徴としましては、ざっくばらんに置かれた荷物、側面の丸太、泥だらけの履帯、ヘッドライトに掲げられたドイツ軍ヘルメットとマスク、砲塔上面に搭載された12.7mmと7.62mmのブローニング、FURYと描かれた砲身といった具合でしょうか。
この辺りの特徴を捉えて、うまく再現できればなと思います。
来月の13日にアーマーモデリングで「フューリー」の特集号が出るそうですが、家にある本でイージーエイトと関係ありそうなものを探してみました。
- 月刊グランドパワー M4A3シャーマン特集号-ノルマンディー上陸時から朝鮮戦争まで、時代ごとのM4A3が紹介されている本。博物館にある実車の写真や当時の戦闘中の写真が多く掲載されてるため、既製品にはないディテールアップを施すとき重宝します。
- 月刊アーマーモデリング(no139~143,145)-精密な模型造りとして知られる高石誠氏によるイージーエイト製作の連載がある号。主に模型に実在感を出すカラーモジュレーションの技法は勉強になります。
- 月刊アーマーモデリング(no136)-アントニオ・M・テリオ氏によるヨーロッパ戦線のジオラマが掲載されている号。森に佇むイージーエイト、緊張した戦車兵、それに続く随伴歩兵が映画の雰囲気に近く、ジオラマを造る場合、参考になります。
イージーエイトはタミヤ、ドラコンなど様々なところからでていますが、巷でリアルと評判なタスカで作ってみたいと思います。
次回、製作に取り掛かりたいと思います。
<おまけ>
自分が模型にはまるきっかけとなった奥川泰弘氏の作品です。「MILITARY DIORAMA WORKSHOP」という本に掲載されたもので一際ポップな作風に惹かれた思い出があります。
ミッキーマウス、雑誌プレイボーイ、コーラのポスター。アメリカを代表とするアイコンが、作品にキャラクターをもたらしてくれます。
全体的にビビットの色調でラギットな世界観がみていて小気味良くさせてくれます。
現在はdoozyというブランドを立ち上げ、AFVのジオラマは作っておりませんが、遊び心溢れるユニークな作品は今でも顕在です。
車がメインで人はほとんど登場しませんが、小物の存在で人の生活感の匂いをただよわせ、温かみのある作品となっております。造りとしましてはヨーロッパのドールハウスに近い印象をうけます。
氏の製作過程はdoozyblogというブログと「Landscape Creation」という本でみれますので、興味のある方は是非、みてみて下さい。
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